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板倉町

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平成30年6月3日 第8回板倉町避難訓練に思うこと

更新日:2021年6月2日

6月3日、第8回の避難訓練を行いました。町民の皆様がこの訓練をどの様に捉えているかは別として、もしこの地域に災害が発生したら大きな被災が予測される自治体の一つとして最悪の状態でも全員無事の姿を追求しなければなりません。そのための最も優先する手段としては、残念ながら「逃げる」「避難する」が自然災害への対応としては最上位に位置することは専門家、研究機関からも強く指導されているところです。

町ではそのための予備知識を得ていただくために、毎年防災講習会や出前講座、小学生対象の水防学校などを開催しています。その成果も少しずつですが避難訓練などの様々なデータを見ると確実に表れています。参加人数、世帯数、避難命令伝達終了時間、要支援者に対する具体的な行動他、8年間の一つ一つの積み上げの比較を見ますと裏付ける内容となっています。

町民の皆様の訓練内容は、約2時間で指定避難所へどれだけスピーディにどのくらいの人数が必須の最小限の防災アイテムを持って集まれるかということが現在の訓練の狙いですが、このことを実施するだけでも本丸の役場職員、消防団、消防署、警察署の連携訓練が避難発令前約3時間程行われての住民避難発令となる訳でありまして、決して楽な2時間程度の訓練ではないということ(5時間程度)であります。

しかし、考えてみていただきたいと思いますが、この地域が万が一の時には7日間から10日間は浸水すると言われています。それを考えると訓練は3、4割程度の完成度なのかもしれません。予定されるかたが指定避難所に全員避難できたとして、その時点からその場所で最低限の生活をしたと仮定すると、一定の何日間かは十分なスペースもなく、電源が保障されている訳でもない不自由の中で経験したことのない極限状況の生活を強いられることが想定されるからであります。役場(本部)と最低限の連携を取りながら現場避難所の組織としての機能をどうつくり、どう発揮させるか維持するかという様々な場面を想定し、具体的に何が不足し、どんな問題が起こり、そのことを水の中で孤立した避難所として一定の間動かしながら、明るい明日が来るまでの間、否応無しに過ごさなければならないことを間違いなく想定しなければならない訳であります。

一年一年訓練のレベルを上げ極限状態であってもなんとかやれそうという所まで訓練を上げ続けなければ実践に則したものとは言えません。町民15,000人、5,500世帯の中で、参加人数3,000人、参加世帯2,000世帯であり、集合することだけでもこの程度の実績です。しかも「指定避難所は遠いから取りあえず近場の集合所に集まる」という緩い条件でもこの数字でありますので、常総市のように本番になったらと考えると先々が大いに心配でもあります。自分のことは自分で守ることを基本として、事前広域避難を考えることを更に強め頑張って行くほかにないと思いますので、これからの訓練については一回も参加したことがない人を強く誘いながら、講習会へも一回も参加してない人も強く誘いながら続けていくしかないと思います。まだまだ道半ばですが、力を合わせて頑張りましょう。

最後に、これでも「板倉の防災訓練の結果は他自治体と比較すると参加率、訓練内容は最も良い方だ。真剣みもある。素晴らしい。」との評を受けています。実践で役立つ訓練になるようハードルを上げながら続けなければと思います。また、災害に対して専門的知識を習得した防災の中心的役割を担う防災士の育成事業を開始しています。我こそはと思われるかたは役場総務課へご連絡ください。手を組んで町の防災に頑張れればと思っています。

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