平成31年1月4日 仕事始め式における職員への訓示
更新日:2021年6月2日
昨年1年間で株価が1,000円下落し、70%の人が今年の経済は暗いと予想している。地元、雷電神社の初詣客も多かったと聞くが、景気が悪いと参拝者が増えるというのは本当だろうか。三が日は静かで良い年明けであった。私は、今年もいつものようにニューイヤー駅伝や箱根駅伝を見ずに、1日から3日にかけて個人的な年始回りを行ったが、皆様はどうか。
新聞では、新年について、「天皇退位、新元号、統一地方総選挙イヤー、消費税増税、少子化による経済影響、オリンピック再び好況期待、人と心のつながりの幕開け」というような言葉で紙面が飾られていたようだ。中でも、上毛新聞の新元号に使って欲しい漢字トップ10の記事を見ると、「安」「和」「新」「明」「光」「幸」「望」「楽」「豊」「輝」であり、「明るく輝き楽しく安全平和な新しい幸せな年」になって欲しい民衆の心が表れている。言い換えると、現在はそうなっていないことの証明であり、その方向を求めているということである。どんな漢字の組み合わせになるのか、退位1か月前の4月1日に発表とのことで、楽しみである。
我が町の新年は、新庁舎開庁、記念式典等明るい材料から入ることになる。その前に引っ越しがあるが、節約をしながらの建て替えということで、皆さんの力を借りながら準備を整えて2月12日を迎えたい。その後、防災ラジオの配布と試験放送、開局となっていく予定である。
さて、我々役場職員は、自らを公僕と言い、職務に就き、こなすことを奉職と言っている。自分のためでなく町民のために働き、単に月給取りではなく仕事を通して町民に尽くすということである。地方自治法で、自治体は住民福祉の充実を目指すのが役目となっているためである。しかし、現在では、このことのために、一定数の職員が町民から批判にさらされ、人事評価に影響が出ることになる。町長としても、任期満了時に不信任となるわけである。また、それをできるだけ避けるために、町長や各任命権者の訓示となるわけである。
「馬子にも衣装」との言葉がある。高価な良いものを身に着けると、その人の動作そのものも自然に美しく丁寧になるということである。新築した全ての自治体の職員にはっきり言えるのは、そのことであると言われているそうだ。いわゆる自然に上品になるということ。接遇が良くなるということ。本能として、良い環境で仕事をすると自然にそうなるということ。間違いなく期待できるということだそうだ。2月12日からは、町内外のお客様がそういう期待を持っての視線でいること、庁舎が新しくなると職員のハードルも上がるということを自覚し、「良い身なりはしているが、中身はボロ」などと言われないよう、私も含めて努力しようではないか。1年間、また共に頑張ろう。