特定外来生物クビアカツヤカミキリの被害について
更新日:2024年7月18日
板倉町内においてクビアカツヤカミキリの生息が確認され、サクラを中心とした樹木への被害が拡大しています。このカミキリムシは、幼虫が生木に食入し、加害が進行することで最終的に樹木を枯死させてしまう外来種です。
成虫を発見した場合は、その場で踏みつぶすなどして捕殺してください。また、以下の説明にあるフラスの排出がみられる場合は、環境下水道係までご連絡ください。なお、クビアカツヤカミキリは、平成30年1月15日に特定外来生物に指定され、飼育や販売が禁止されたほか、生きたまま運搬することも違法となります。
名称 | クビアカツヤカミキリ(和名) |
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体長 | 2.5センチメートルから4センチメートル程度(触角を除く) |
特徴 | 成虫は全体的に光沢のある黒色で、胸部(首部)が赤い。幼虫が食入した樹木からは、フラスと 呼ばれる木くずとフンが混ざったかりんとう状のものが大量に排出される。 |
生態 | 幼虫は樹木内部で2年から3年かけて成長し、さなぎになる。その後、6月から8月に成虫となって 樹木の外へ現れてくる。 |
被害木 | おもにサクラ、ウメ、モモなどのバラ科の樹木への被害が報告されています。 |
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クビアカツヤカミキリ
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フラス
被害が疑われる場合
成虫を発見した場合や、フラスと疑わしいものが大量に排出されている場合は、住民環境課環境下水道係まで情報提供をお願いします。
防除方法
クビアカツヤカミキリの防除方法には以下の手段があります。
成虫の駆除
成虫を発見した場合は、その場で踏みつぶすなどして駆除してください。かみつくことがあるので、素手で掴まないようにしてください。
ネットによる被害拡大の防止
成虫の活動時期(5月から8月まで)にネット(目合4ミリメートル以下の防風ネットなど)を被害木に巻くことで、成虫の拡散を防ぐことができます。ネットを巻いたあとは、定期的に見回って成虫が中にいないか確認し、発見した場合は駆除することが望ましいです。放置しておくと、被害木に卵を産み付けたり、隙間から逃げ出してしまう可能性があります。
ネットの巻き方
- ネットを地面から2メートル程度の高さで、幹周に2周から3周程度巻き付け、結束バンドで固定します。ネットが幹に密着しすぎると成虫が食い破って外に出てしまうため、幹の周囲には少し余裕を持たせてください。
- ネットの上端をPPバンドなどで隙間なくしっかり固定します。
- ネット下端は根の周りに広げるようにしてペグなどで固定します。
農薬による防除
現在サクラに使用できる農薬の詳しい情報は、下記関連リンク群馬県ホームページ「特定外来生物クビアカツヤカミキリに注意してください」よりご覧になれます。使用する際は、該当製品の使用説明をよく読んだうえでご使用ください。
被害木の伐採
被害が進行し、フラスの排出口や脱出口が多数確認される樹木は、完全な駆除が困難となります。倒木や落枝で被害が発生するおそれや、クビアカツヤカミキリの発生源となってしまうため、被害木の伐採を検討する必要があります。
(注釈)伐採した木は、中に幼虫がいるため運搬など取り扱いに注意が必要です。詳細は下記のサイトをご確認ください。
被害状況の確認や対策
クビアカツヤカミキリの被害の拡大を防ぐためには、早期に発見し、駆除することが重要です。
町内の被害対策
町内の公共施設、集会所などの人が集まる場所を中心に薬剤の樹幹注入作業を行っています。
木の幹、枝などにピンクや黄色のリボンを巻き識別し、注入の目安にしています。樹幹注入作業は、7月から10月に実施します。
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薬剤注入作業
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識別リボンあり樹木
群馬県内の被害状況など、詳しい情報は、下記関連リンク群馬県ホームページよりご覧になれます。
ぐんまクビアカネットの活用
幼虫や被害を投稿し、情報を共有できる電子地図です。(パソコンやスマートフォンからご利用になれます)
投稿する
- 下記のリンク(ぐんまクビアカネット)からアクセスしてください。
- 入力フォームに成虫を見つけた木や場所などを登録する。
- 送信する。
確認する
マップを参考にお住まいの地域などの被害を確認してください。下記のリンク(クビアカネット2023マップ)からアクセスしてください。
お住まいの地域の被害状況の確認や防除・予防対策に、ぜひご活用ください。
関連リンク
- 群馬県ホームページ(外部サイトにリンクします)
- ぐんまクビアカネット(外部サイトにリンクします)
- クビアカネット2023マップ(外部サイトにリンクします)