特定外来生物セアカゴケグモに注意してください
更新日:2023年10月30日
セアカゴケグモは、オーストラリア原産の外来種のクモで、メスは毒をもっており、かまれると痛みや発熱が数時間から数日にわたって続き、時に脱力、頭痛、筋肉痛、不眠などが数週間続くことがあります。
国内では、港湾地域やそれに隣接する地域で多く発見されており、流通や人の移動にともなって生息域が拡大しています。群馬県内でも、これまでに発見事例が11例(令和5年9月27日現在)あり、注意が必要です。
特徴
メスの特徴 | オスの特徴 | |
---|---|---|
体長 | 10ミリメートルから15ミリメートル | 3ミリメートルから6ミリメートル |
体色 | 全体に暗褐色又は黒色 腹部背面には赤色の帯状の模様 |
白っぽい色 |
毒性 | 毒を持っている | 毒はない |
性格 | 基本的におとなしく攻撃的ではない。驚かされると死んだふりをする。 |
(注釈)体長とは、頭部から腹端部までの長さで、足は含みません。
セアカゴケグモのメス(写真:群馬県)
生息場所
- 日当たりがよく暖かい所、昆虫などのエサが豊富な所、適当な隙間がある所
- 側溝の側面やふたの裏側
- 花壇周りの隙間、墓地の花立てや線香立ての隙間など
かまれないために
- 絶対に素手で触らないでください。
- 外で作業をする時は、ゴム手袋、くつ下などを着用し、不用意に側溝などの隙間に手を入れないようにしましょう。
(注釈)毒牙を持つのはメスで、0.7ミリメートルと短く、衣服の上からでは皮膚に達する可能性は低いと言われています。
駆除方法
- くつで踏みつぶす。
- 市販の殺虫剤を直接噴霧する。
- 卵についてはバーナーなどで焼却する。巣は棒などで払う。
(注釈)一匹見つかれば、周囲にも潜んでいる可能性がありますので、念入りに駆除してください。
かまれた時の対処方法
ほとんどの場合、かまれた瞬間に針で刺されたような痛みを感じます。その後、30分から40分して、鈍い痛み、熱感、赤み、腫れ、発疹、発汗が現れることがあります。 通常、数時間から数日で症状が軽減しますが、時に脱力、頭痛、筋肉痛、不眠などの全身症状が数週間継続することがあります。
患部を水でよく洗い流して、包帯などはせずに、氷等で患部を冷やし、病院(皮膚科又は内科)で治療を受けてください。
相談窓口
セアカゴケグモに似たクモを発見した場合は、下記相談窓口にご相談ください。
- 群馬県自然環境課(電話 027-226-2872)
- 県立ぐんま昆虫の森(電話 0277-74-6411)