歩いて行ける「三県境」
更新日:2024年1月24日
三県境って?
「三県境」とは、3つの県で構成される1か所の県境のことをいいます。 三県境は全国で40か所以上ありますが、そのほとんどが山の山頂、尾根や河川上にあり、気軽に歩いていける場所にはありません。
群馬県・栃木県・埼玉県の三県境
ここ群馬県板倉町、栃木県栃木市、埼玉県加須市の三県境は、全国で唯一といえる歩いて行ける平地に存在しています。そんな全国的に珍しい三県境へ、ぜひ足を運んでみませんか?
こうして歩いて行ける三県境となりました
以前の渡良瀬川は現在の栃木市と板倉町の行政界を流れ、その一部の河道は曲がりくねっていて「海老瀬の七曲がり」と呼ばれ、洪水の際に幾度も破堤していました。そのため、明治43年から着手された渡良瀬川の改修工事のなかで、その河道を現在の渡良瀬川の河道に変える工事が行われ、大正7年に通水しました。これにより「海老瀬の七曲がり」と呼ばれた河道は廃川となりました。
また、現在の加須市と板倉町の行政界を流れ、渡良瀬川の「海老瀬の七曲がり」に合流していた谷田川も、渡良瀬川の改修工事と併せ一部河道を変えることとなりました。これにより県境となっていた渡良瀬川の海老瀬七曲がりと谷田川の合流箇所は廃川となり、その後、渡良瀬遊水地の造成工事により発生した土砂で埋め立てられ、周辺は耕作地の整備が行われ、現在の平地にある「歩いて行ける三県境」となりました。
板倉町、栃木市、加須市が共同で整備した遊歩道
群馬県、栃木県、埼玉県の県境は、歩いて行ける三県境として全国でも珍しく注目も高まっていることから、栃木市、加須市と共同で遊歩道の整備をしました。全国に40か所以上あるといわれている三県境の中でも唯一平地に存在し、三歩で歩いて回れる三県境はここだけです。新しく整備された三県境へ、ぜひ足をお運びください。
関連リンク
- 群馬県観光公式サイト「観光ぐんま」三県境紹介ページ(外部サイトにリンクします)