銅造 薬師如来坐像(どうぞう やくしにょらいざぞう)
更新日:2020年8月6日
薬師如来坐像は、表は台座まで同時の鋳造でできており、裏の部分は板でつくられ、三カ所に突起がありそこで接合しています。頭髪は螺髪(らほつ)(注釈1)で顔はやや細長く、頬は引き締まっています。肩はなで形に下がり印相は法界定印(ほっかいじょういん)(注釈2)を結び、薬壺をもっています。安土桃山時代のものと考えられています。
(注釈1)螺髪(らほつ):縮れて右に渦巻く巻貝の形をした頭髪
(注釈2)法界定印(ほっかいじょういん):坐禅の時の手の組み方で右手の指の上に左手の指が重なるように乗せて両手の親指を自然に合わせたもの
